愛は惜しみなく与う⑦
馬鹿みたいなスッキリする方法

きっと誰にも理解されない。
あ…!杏なら、理解できそうだけどさ。

泉とはこうやって本音で話していきたい


きっと泉もそう思ってくれてる


「俺、杏に振り向いてもらえるように頑張る」

「なんで俺に宣言してんだよ」


泉が本気出して落ちない女がいる訳ないだろ。てゆうか杏はもう惚れてるだろ。
こんな男が、頑張る宣言したら、世の中の女はキャーキャーと湧くだろな。


「今日でむかついたから、絶対朔にはやらん!」


そう笑った

なんだよ
宣戦布告か?

俺そんなに戦う意思ないんだけどな


「ま、もし両思いだとしても、お前の苦労の日々が始まるだけだから、俺は楽しみで仕方ないよ」


疲れた
なんか身体の毒が一気に抜けた感じがする

ほんと、悩んでたのが馬鹿みたいだな


帰ってくるよ、杏は



「なぁ、朔?」

「んだよ」





「ありがとう」


はっ
やめろよな

こっちのセリフだわ


こんな腹割って話せるような関係になれて、感謝してるのは俺だ。



「杏が帰ってくるまでに、勢力広げるか」

「お、待ってました!喧嘩万歳」



その後2人で疲れ果てて、教室の地べたに寝転んで、少し眠ったのは言うまでもない。


最高の相棒だよ



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