愛は惜しみなく与う⑦
「サトルはね、私を東堂鈴だって分かってたの。パーティーで私を見たから覚えてたんだってさ。
助けてくれた人がさ、まさかの私の婚約者で、未来の旦那さんで、それでカッコよくて優しかったら…
運命だと思わない?」
私は本当に運命だと思った。
夜もいっぱい電話した。暗がりが怖くなったけど、サトルが居てくれた。
そんなサトルが、悪い人だなんて思いたくなかった。
「数ヶ月すればお付き合いしたの。いずれ結婚するなら先に付き合えばいいかって思った。お母様にも紹介したわ。仲良くなったってお母様にも話した。
サトルは如月冬馬って名前だけど、死んでしまったお母さんにつけてもらった、サトルって名前で呼んで欲しいと言ってた。だから2人の時はサトルって呼んだ。
順調だと思ってた。数ヶ月経ってね、サトルが出会ったあの事件のことを話し出したの。
私をもっと早く見つけていたらって、悔しくて……サトルは、逃してしまった犯人を、ずっと1人で探してくれてたの。捕まえて警察に連れて行ったらしいわ。そこで聞いたんだって。
『薔薇の総長が私を襲わせたって』」
助けてくれた人がさ、まさかの私の婚約者で、未来の旦那さんで、それでカッコよくて優しかったら…
運命だと思わない?」
私は本当に運命だと思った。
夜もいっぱい電話した。暗がりが怖くなったけど、サトルが居てくれた。
そんなサトルが、悪い人だなんて思いたくなかった。
「数ヶ月すればお付き合いしたの。いずれ結婚するなら先に付き合えばいいかって思った。お母様にも紹介したわ。仲良くなったってお母様にも話した。
サトルは如月冬馬って名前だけど、死んでしまったお母さんにつけてもらった、サトルって名前で呼んで欲しいと言ってた。だから2人の時はサトルって呼んだ。
順調だと思ってた。数ヶ月経ってね、サトルが出会ったあの事件のことを話し出したの。
私をもっと早く見つけていたらって、悔しくて……サトルは、逃してしまった犯人を、ずっと1人で探してくれてたの。捕まえて警察に連れて行ったらしいわ。そこで聞いたんだって。
『薔薇の総長が私を襲わせたって』」