地味OLの憂鬱~私は仕事に生きたいのに、三人からのアプローチにタジタジです!!

優人は嬉しそうに笑みを見せた。

「いいね。それで進めよう。A&Bの家具とライフの雑貨を使ったインテリアのデザイン画はできるかな?」

「大丈夫です」

「では、早速お願いするよ」

「「「はい」」」

それからの日々は怒濤のごとく過ぎていった。使用する家具、雑貨を選び部屋をイメージしたデザイン画に起こしていく。

毎日忙しい日々が続いていたため、すぐに音を上げると思っていた萌が意外にも頑張りを見せていた。萌は二十三歳と若く、おしゃれなため玲奈が思いつかないようなデザインやセンスを見せた。

「佐藤さん、これすごく良いわ」

「えっ本当ですか?嬉しい」

にっこりと笑う萌はとても可愛らしい。いつものあざとい感じが全く感じれれず、語尾が伸びないため甘ったるい声はしてこない。

「俺だって頑張ってるのに」

「私の方がセンスがあるのよ」

「俺だってデザイン画起こすのすっげーー頑張った」

「だから何よ」

「ぷっ……クスクス」

思わず笑い出した玲奈に二人は「お前のせいで笑われた」と声がハモる。なんだかんだで息ピッタリの二人。

「さあ、明日はこのデザイン画を副社長に見てもらって、OK貰うわよ!!」

「「はい!!」」

二人の声が重なった。


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