地味OLの憂鬱~私は仕事に生きたいのに、三人からのアプローチにタジタジです!!

地獄の中から生還した萌は泣きじゃくりながら助けてくれた美女の名前を尋ねようと思ったとき、息を切らしながらやって来た山口が、固まっていた。

その口から発せられた言葉。

「一条さん……」

山口の言葉に驚いたのは萌だけではなく、部長も大きな声を上げていた。

目の前にいる美女がいつもの地味OLとは思えない萌は目をパチパチとさせた。

本当に一条さんなの?

いつもと全然違う。

そう思ったとき何かが引っかかった……。

あれ?

私この人とどこかで……?

確か……どこかであってる?

記憶の糸をたぐっていったとき空港での一コマを思い出した。

あっ……あのときの!!

一条さんがあの美女なら……。

婚約者は……


副社長……



そんな……



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