青空が君を笑顔にするまで
・第十九章

それから、6ヶ月後。


年が明けて4月の初旬。


暖かい春の朝。


私のお腹が少し膨らんでいた。


もしかして、妊娠?


仁は仕事でいなかったので。


軽い気持ちで産婦人科へ一人で行った。


尿検査や内診やエコー検査を受けた。


そして、追加検査で血液検査とMRI検査も受けた。


60代前半くらいの産婦人科の男性医師が優しい口調で話し始める。


「残念ですが今回は妊娠ではありませんでした……」


「えっ。……じゃあ、どうしてこんなにお腹が少し出ているんですか……?」


「はい、ご説明しますね。あなたの今の場合、子宮内膜症が再発をして少し進行している状態です。それから、左の卵巣が直径13センチぐらい」


子宮内膜症が再発をしていた……。


左の卵巣が13センチ。


また、卵巣嚢腫?

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