青空が君を笑顔にするまで

❀仁:【バレー部に入った。】


ふーん。
私は茶華道部に入ったよ。


❀仁:【マネージャーが可愛い!】



あー、そう、私、焼きもちなんか全然焼いてませんから!



❀仁:【彼女が欲しい。】


私も彼氏が欲しい。


仁が部活の集合写真を送ってきた。



❀仁:【下の段の一番左端にいるやつのことどう思う?】


私は直ぐに仁だときづいた。


✿ハル:【まあ、髪の毛モフモフって感じで良いと思うよ。】


あっ、どうしよう、私なにか意味不明なことを言ってる?


❀仁:【そっかー、……それだけ?】


✿ハル:【……うん】


❀仁:【今度、どっか行こうか。】


仁が私を誘ってくれた。

生まれて、初めて、誘ってくれた。

嬉しい!


✿ハル:【えっ、どこに?】


❀仁:【行きたいところ、ある?】


✿ハル:【綺麗な所。】


❀仁:【綺麗な所……?よしっ、今度の土曜日、綺麗な公園へ一緒に行こうか。】



✿ハル:【うん、行く!】


もう、かれこれ4ヶ月くらい仁の顔を見ていない。


やった、仁と久しぶりに会える。


だけど、私はいつも仁と顔を合わすと素直になれない。


素直な可愛い女の子になりたい。

< 97 / 163 >

この作品をシェア

pagetop