恋愛イデアル続編
考古学倶楽部発足
[考古学倶楽部発足]

美術部の女子のあいだでは、ゲニウス=ロキに関する噂が囁かれていた。

あたしはリンネ。

令和三年の時期には文学が流れを転じつつあった。書き手の増加により次第に芥川賞や直木賞に関する噂が口々に囁かれたし、あるいは近所の河川の氾濫、梅雨の線状降水帯といった情報とリアルタイムで並走し、文学の話題が情報リテラシーや読解力ともかかわりながら間接的(インターヴァル)なスタイルで取り沙汰されていた。
地霊(ゲニウス=ロキ)を調べる役割が考古学にはあった。いわば考古学への投資は地域文化を調べる基礎調査として戦略的に扱われていた。

(リンネ記す)
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