戦略的心の奪取計画及びその結果

不意に名前を呼ばれてドキッとした。
彼女の思う偶然は俺の必然で。
敷かれたレールの上をまっすぐ走ってきてくれた華音がたまらなく愛おしい。

「ずっと私は手のひらで踊らされていたってことか…」
『思い通りに動いてくれてありがとう』
「ねぇやめてよ笑 私は全部自分の意思だよ?」
『ほんと?』
「うん。ねえこれ最終的には私から告白させるつもりだったの?」
『んー、そのつもりだったんだけど…』
「ん?」
『俺から言ってもいい?』
「…うん、」
『華音がずっと好きでした。
俺と付き合ってください』
「はい、!」

俺に上目遣いをして笑顔を向ける華音。
その笑顔が愛おしくて、抱きしめる手を強くする。
こんな回りくどいやり方をしたが、つまるところ俺は誰よりも華音が好きだった。それだけだ。

『華音が今まで俺を誘ってくれた分、今度は俺がお返しするね?』

俺も彼女を一目見たときからずっと彼女を意識してきて、
彼女を自分のものにしたくて必死だった。
だからここまでできることは全てやり尽くしたし、手段を選ばなかった。

本当に手のひらで踊らされていたのは俺の方だったのかな、なんて。
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