君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
高良 天人に呼ばれた拓海はチラと神弥を一瞥すると、背を向ける。



「お前が女だったら良かったのにな。」


「?!」


「そしたら花菜は……いや、そんなこと言っても負け惜しみにしかなんねーな。……あと2年。2年経ったら戻ってくっから覚悟してろよ。」



言うと、拓海は高良 天人の元へ行く。


残された神弥は微笑みを溢すと、大学のある方向へと歩き始めた。



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