君は無垢なフリをして​───本当は野獣。

―*―*―*―*―*―*―*


「神弥!」



たまたま、一人で居たから。


先に帝ちゃんと話すつもりだったのに、つい話しかけちゃった。



「……何。」



何て…


何て生気のない顔。


神弥はこんなに、表情が乏しかった?



「どうして、いきなり暮らせないなんて言ったの?」

「…別に。」



プイッとそっぽを向く。


本当にこの子は何て子供っぽい。



「中野 神弥!」


「!?」



名前を呼ぶと、私の方を向く。


それと同時に、頬を両手で叩く。


いきなり頭を固定され、頬を打たれた神弥は目を見開いた。



「別に、じゃないでしょ!ちゃんと理由を言いなさいよ!……こんなの、神弥らしくないよ。」


「花菜…っ」
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