君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
secret memory -TAKAHIRO-
「なぁ。崇大って、好きな女っていんの?」


「【あぁ?】」



昼休み。


高2になって仲良くなった神崎が、食後の林檎を頬張りながら聞く。



「つーか、お前女を好きなの?」


「【どういう意味だよ。】」

「まんまだろ。だってお前…どんなに可愛い子だろーがどんなに美人な子だろーが、フるじゃん。」


「【あー…興味ねぇから。】」



俺の答えに、神崎は顔を青くする。



「やっぱり崇大は、男が好きなのか?!」


「【馬鹿!違うっつーの。】」



可愛い奴とか美人な奴とかに興味ないってだけで、どうしてソッチに走るんだよ。



「じゃあ…」


「【…居るよ、好きな奴。俺の完全な片想いだけどな。】」
< 373 / 385 >

この作品をシェア

pagetop