この続きは、彼の部屋で
「約束を守れない子はどうなるか、わかってるよね」
強く肩を抱いたまま、未来君が耳元で囁く。
「……はい」
「わかっているなら。何であいつと喋ったの?」
「ごめんなさい……お礼は直接言わないといけないと思ったから」
「他の男とは喋るなって約束だよね。なのに、それを破った……」
薄暗い廊下の隅で、壁に押しつけられる。
いつもは優しい目が、冷酷な色をしている。
「お仕置きが必要だね」
ゆっくりと、首に噛みつかれるようなキスをされた。
「っ、未来君……! 駄目だよ、こんな所で」
「どうして。誰かに見られるから?」
「恥ずかしいよ、知ってる子もいるのに」
ちらちらと遠くから視線を感じ、背の高い未来君の陰に隠れる。
「仕方ないな。じゃあ……続きはあの部屋で、ね」