この続きは、彼の部屋で
「無理だよ……、クラスの人と話さないだなんて」
「無理でも。一度約束したことは、ちゃんと守らないと」
窓際に置かれた広々としたベッドに押し倒され、低い声音が耳元で響く。
耳の縁に口づけられ、私の唇から吐息がこぼれる。
両の手首は冷えたシーツにきつく縫い止められ、身動きができない。
制服の赤いリボンをほどかれて、シャツのボタンが外される。
首筋を唇で優しく噛まれたあと、胸元にいくつか小さな痛みが植えつけられた。
「あっ……未来……君……っ」
「茉莉恵は、ああいう見るからに悪そうなタイプが好きなの?」
「そんなことない……、私が好きなのは未来君だけだよ」
「本当に?」
彼は確かめるように至近距離から私の瞳を見つめてくる。
「本当だよ。いつも、未来君のことばかり考えてるの」
「──じゃあ、証拠を見せて?」