校内1の王子に『恋』しました
はあ…学校に行く気にならなかったが、いくことにした。

「遥人!おはよ!」

いつも通り真菜が声をかけてくる。

『…はよ』

真菜とは席が隣で、グループも同じ。

だからかよく話す。

「昨日は傘ありがと!」

そう。昨日真菜は傘を忘れて、代わりに俺が入れた。

そこを偶然にも美紅に見られたってこと。

まあちゃんと理由はあるけど、今はまだ言えない。

『もう忘れんなよ?』

「クスっ忘れようかな〜?そしたら遥人、真菜のこと入れてくれるでしょ?」
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