a clam school love story
「好きです。付き合ってください。」

「うん、いいよ。」

まだ僕が高校二年生の時だ。高校生になって初めて好きになった人に告白して夏美(なつみ)と付き合うことになった。

「光(ひかる)、明日のデートどこ行く?」

「どこでもいいよ。夏美どこ行きたい?」

「私もどこでもいい。」

いつもこうだ。どこでもいい、何でもいいって毎回デート先を決めるのが煩わしくて嫌いだ。普通ならデートでどこ行くか決めるのも幸せで楽しいはずなのに。

でも仕方ない。お互いそういう性格なのだから。
不満はそのくらいで彼女が嫌いなわけでは無い。
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