偽婚約者の恋心~恋人のフリが本気で溺愛されています~
「風乃?聞いてる?」

「あっ、すいませんっ。」

「疲れてるみたいだね。少し休もうか。」

話を聞いてなかったのに、優しい。

「はい。」

「少し早いけどお昼にしようか。」

「じゃあ、今日は私がお店を決めてもいいですか?」

「もちろん。」

と蓮さんは笑顔で答えた。

たしかここのショッピングモールのレストランフロアに、イタリアンがあるはず。その店なら私でも蓮さんにご馳走出来る。ちゃんと下調べ済みだ。今までのお礼も兼ねて今日こそ私が蓮さんに奢る!
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