偽婚約者の恋心~恋人のフリが本気で溺愛されています~
「風乃っ!!」

と、駆け寄る蓮さん。

「遅くなってごめん。」

蓮さんは申し訳なさそうに私の口元に貼られたガムテープをゆっくりと優しく剥がしてくれた。

いつの間にか部屋には秘書も来ており、
蓮さんは

「すぐに病院に連絡してくれ!」

と、言うと、私を軽々と抱きかかえ、部屋を出た。
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