双子の異世界・奇跡の花束
ミネルア達がルジオへ向かい始めたころ、レシオン達は馬を走らせネミアとルジオの国境近くに来ていた。


「ルシオネスはルジオ行くと言っていたが、ミネルア達はルミーユへ向かっているハズだ・・」


「レシオン様、それは我々を出し抜くための偽りではないですか?」


「俺もそう思う」


「兄様どうするの?」


「ニア、これで頼む」


と取り出したのはミネルアのハンカチだ。


シャックスは今日は親指を立て喜んだ。




_グッジョブ!レシオン様!!まさかそのハンカチをまだ返してなかったなんて、いい仕事してます!





「シャックス、なんだその親指は・・・。ニア、これでミネルア達を先に探せるハズだ」


「やってみます!」



ニアはハンカチを受け取り手に力を込める。


ニアの手は白く光り出し、瞳の奥にミネルアらしき影を見つけた。


「兄様、ミネルア達はなぜかルジオ付近にいます」


「何?」


「ルジオに向かいましょう!私が先頭に立ちますから」


「ニア・・今日ほどお前を頼もしいと思った事はない」


「まあ、フフフ。私は兄様の恋を応援したいだけです」


「なっ!?///」


「行きましょう!」


「ああ!」


ニア先頭にルジオの方向へ馬を転換させた時だった。

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