双子の異世界・奇跡の花束
「はぁっ・・はぁっ・・うっ・・ぐすっ・・」


泣きながら息を切らし、城を目指し走り続けた。


_なんか変だ。ヴォルス、最近本当に冷たくなった。ずっと喧嘩ばかりで話すらまともに出来ない。私・・いつの間にか嫌われてるのかな。



街に着くころにはすっかり日も暮れて空には月も出ていた。



「見つけるんだ・・自分の手で・・独りでも出来る・・頑張れる」



自分を鼓舞し、城へと繋がる坂道を上る。



_お母様・・お父様・・ゼノ・・皆に・・もう一度逢いたい・・逢いたいだけなの。




全力で走ってきた為に城の門に到着する頃には息も絶え絶え、よろめきながら門番に声をかける。


「あ、あの・・ミネルアと・・申しますが・・」


「ミネルア・・ああ、聞いてます。皇子のご友人ですね。こちらへどうぞ」


ちゃんと手配をしてくれていた様だ。


すんなり中へ入れてくれた。

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