君が隠した私の秘密
「そ、そうだ、今日はひなにいろいろ教えようと思って来たんだ。」
先に沈黙を破ってくれた一ノ瀬くん。
そう言って、鞄からメモ帳を出した。
「何話すかメモしてきたんだ。ひなになるべく分かりやすく伝わるようにな。」
恥ずかしいのか、少し俯く一ノ瀬くん。
そんな彼を見ていると、かわいい、と思ってしまう。
「わざわざありがとう。」
なんだか素っ気ない返事になってしまっただろうか。
本当に私はかわいくないな、つくづく思う。
「えっと、まず、ひなは高校2年生。俺と同い年で、クラスメイトだ。」
高校、2年生。一ノ瀬くんとクラスメイト。
忘れないように、頭の中でメモをする。
「ちなみに、席も隣で、住んでるマンションも隣なんだ。」
少し嬉しそうに話す一ノ瀬くん。
それにしても、そんなに一緒なことってあるのか。
「私と一ノ瀬くんは同じな事がたくさんあるね。」
「ああ、俺とひなは幼なじみなんだ。」
え、そうなんだ!
少しずつ一ノ瀬くんとの関係が分かってきて、嬉しくなる。