桜井くんはヤメテくれない


中にはたくさんの美味しそうなスイーツが並べられている。


甘くてデザートならではの香りがぷんぷんする。


「私、最初はショートケーキとチョコケーキで行こうかな!」


そう言って早速ショートケーキとチョコケーキを1つずつトングで運ぶ。


その時だった



「オシャレなとこだねぇ〜、皐月っ」



嫌な名前とスイーツよりも甘ったるい声が一緒に聞こえてきた。

皐月…、って、


さ、桜井くん!?


振り返ってみてみるとかわいい女の子と腕を組む桜井くんの姿が。


バチッ
しかも目があってしまうという…


「…、あ、っ、えっと…」


なんて話せばいいか分からなくてしどろもどろしていると

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