私は、この人の妻?
7話

···陸人 side


陸人は····

海斗から話をきいて
不安だらけだが·····

海斗のおばあ様に対する気持ちは
わかっていたから
嫌だとは····言えずに

ものわかりの良い振りをした。

その日、海斗は優しく抱いてくれた。

翌日から海斗は、
おばあ様の病院と
おばあ様の知り合いのお孫さんに
会いにいく。

最初は、戸惑いみたいのが見えたが
このところは、表情も明るい。

たまにLINEをすると
おばあ様の退院が決まったと
知らせてくれたりした。

海斗が暮らしていた
マンションは、解約して
おばあ様の家へと帰ると。

えっ、そこまで?
と、思ったが·····
1日でも長くおばあ様と居たい
と、海斗は言った。

会社にも通勤申請をだしなおした。
総務である俺に書類は回ってくる。

仕事も勢力的にこなし
売り上げも上げている。
知り合いのお孫さんにも協力してもらい
付き合っていることに
おばあ様は、かなり喜んでいた
と、会社の休憩中に話してくれた。

少し寂しそうにする俺に
「そんな顔をするな。」
と、抱き締めてくれたから
「愛してる。」
と、言ったが頷かれただけだった。

俺は、段々と不安になっていった。
俺の不安と真逆に
海斗は、表情も穏やかに
キラキラしていて
営業部からも話が上がる程だった。

元から女性と付き合っていた
海斗。
やはり、女性が良い····か·····

そんな時に、海斗の扶養申請が
回ってきて
俺は、海斗を呼びだした。
「どうした、陸人?」
と、言う海斗に
「扶養申請て、どういう事?」
「あ~あ。穂乃華と入籍したんだ。
おばあ様から言われて。」
と、ニコニコしながら言うから
「おばあ様からと言う割には
嬉しそうだよ。」
と、言うが
「そりゃー。おばあ様が
喜んでくれると嬉しい。
今まで、親孝行みたいな事を
何もしてこなかったから。」
と、言う海斗に
「今日は、俺の部屋に来て。」
と、言うと
困った顔をしたが
「わかった。でも遅くなっても
帰るからな。」
と、言った。

今まで、俺を置いて帰るなんて
なかった······

おばあ様の家に住んでいるからか····
と、思うが····なんとも言えない気持ちに
なる
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