私は、この人の妻?

翌日は、赤ちゃん事
凌華が私の元にきた。

藤堂 凌華(りんか)と雪哉さんが
私と同じ« 華 »を使いたかった
« か »と言う音が好きだと。

そうかな?と自分の名前は
お祖父様がつけたらしいが·····

亜希寿は、呼びやすいと
りんか、りんか~と騒いでいる。


雪哉さんは、飽きないのかと
言うほど、凌華をみている。

藤堂のご両親が凌華を抱いて
小さい····とか
可愛い····とか言っている

おばあ様や父と母も抱いて
穂乃華の時を忘れたね····とか。

海斗さんと陸人さんも来てくれて
凌華をおっかなびっくりに
抱いて泣かれていた。

今日、亜希寿は、お義父様と
一緒に帰り、後で雪哉さんが
迎えに行く。

凌華に母乳をあげていると
雪哉さんは、恥ずかしそうに
しながら
「誰も教えてないのに上手だね。」
と、感心していた。
「亜希寿も、上手で助けられたの。」
と、話しながら
凌華にげっぷをさせて
雪哉さんに渡すと
雪哉さんに抱かれて眠ってしまった。

雪哉さんは、優しい顔をして
凌華をベッドへと下ろすと
「お産の時、ごめんね。
あんなにお産が大変だと
わかってなくて。
驚きと穂乃華だけが痛いのが
たまらなくて······
でも、一日も早く帰ってきて
退院楽しみにしてる。」と
「うふふっ、ありがとう。
青い顔をしていたから
大丈夫かなと思ってたけど。
亜希寿の事、任せてごめんなさい。」
「問題ないよ。亜希寿はお利口だし
なれているから。」
と、言ってくれて
私の頬にキスをすると
亜希寿を迎えに帰って行った。

海斗さんも陸人さんも
赤ちゃんを見て嬉しそうで
良かった。

二人には、養子という
選択もあるらしいが
ずっと二人で、良いかな
と、言っていた。

穂乃華ちゃんと雪哉さんの
子供達で充分······だと。

不思議な関わりかただが
私も雪哉さんも
それで良いと思っていた。

海斗さんの事は
本当になんとも思っていない。
ただ····幸せになってほしいだけ
佳寿ちゃんの願いだから。

私は、愛する雪哉さんがいて
亜希寿と凌華がいて
また、増えるかもしれない
家族がいて
藤堂のご両親
落合の両親とおばあ様が
いてくれたら、幸せだ。

あ~と、海斗さんと陸人さんも
入れてあげよう。クスクスっ······


佳寿ちゃん
私は、本当に幸せです。
ぬいぐるみも楽しく作らせて
頂いています。

これからも、ずっと
見守っていて下さいね。

           終わり

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