鈍感ちゃんと意地悪くんの出会いの物語
「迷子ちゃん、意外に真面目?

あ、今日だけなら一限目くらいだったらサボって大丈夫。たぶん」

「だ、大丈夫?! なんでっ?」

そんなことってあるのかな?

あ、たぶんって言ってるから、期待しない方が良いのかな?
気休めで慰めてくれてるってこと?

ふと思い返してみたら「意外に真面目」って言った? 意外に見えてるっ?!

結構~真面目だからこそ、サボるのに慣れてない、とは思わない?

「ごめん、色々とよく分かんないんだけど、とりあえず、うだうだしてないで行かなきゃ、ってことだけは分かった」

「おー、じゃ、行くか。
大丈夫だと良いな。たぶんだけど」

「あー、はいはい、そうだね~」

彼の投げやりな慰めに、適当に合図をした。
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