御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
そして、社長就任から2ヶ月後の晴れた日。

ベリーヒルズビレッジのホテルでは、盛大な結婚式が行われた。

年末の西園寺グループのパーティー同様、全室ゲストの為に貸し切られ、沢山の招待客達が列をなす。その中には、夕輝と悠里そして愛娘の優香ちゃん。

翼と秘書の陽葵ちゃんは、数ヶ月前からやっと付き合い始めたらしい。遥の予想よりはかなり時間が掛かったが、両親にも紹介し上手くいっている。

遥の控室には、公造と翔の両親。

「遥、綺麗じゃ」

「お祖父様、今までありがとうございました」と頭を下げる遥。

父親がいない遥は、バージンロードを祖父と歩く。

「遥ちゃん、本当に綺麗だわ。翔のお嫁さんになってくれるなんて、未だに信じられない位よ」

「西園寺会長、息子をよろしくお願い致します。きっと、あのまま神宮寺製薬にいたら、ここまでの成長はなかったと実感しています。翔がいなくなった分、下の息子も自覚をもって仕事に励んでくれていますし、会長には感謝しか御座いません」

「いやいや。翔くんは本当に頑張ってくれた。ご両親がしっかり育ててこられたから、立派に成長されたのだろう。こちらこそ、ご長男である翔くんを遥の相手として快く送り出していただいて感謝しておる」
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