御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
「では、副社長よろしくお願い致します」
と遥に促され、中央へ。

10時ちょうど、秘書室長が司会となり始まった。

「本日付で、ドイツより本社副社長に就任されました神宮寺副社長よりご挨拶を賜ります。副社長お願い致します」

翔は、もう一度会場内を見回し落ち着いた口調で話し出す。
「本日付で本社副社長として着任いたしました、神宮寺 翔です。数年振りに日本に帰ってまいりました。ドイツでの経験を活かし神宮寺製薬の更なる発展に貢献していきたいと思います。皆さんからのご意見を反映していきたいと考えておりますので、役職関係なく私宛にご意見をお寄せいただきたい。よろしくお願い致します」

会場からは拍手がおこる。

各部署のモニターの前では、女性社員達がウットリ。男性社員も、副社長の話にやる気が満ちている。

特に、若手社員からは、憧れの眼差しが向けられるのだった。




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