御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
パーティーまでの日々は、年末と言うこともあって、忙しい日々になった。

色々な会社の忘年会に招待されたり、会食や接待の日々。定時に帰れる日は必然的になくなる。その殆どに遥も同行し、お互いプライベートの時間はない。少し早い時間に解放された日に、何度か翔から誘われたが、遥はカンパニーの仕事も年末で山積みになっており、お断りするのだっだ。

以前は、何とも思わなかったが、最近は断った時の翔の哀しそうな顔に、心が痛む。

真摯に仕事に向き合う翔に惹かれているのかも知れないが、恋愛初心者の遥にはどうすることも出来ない。

悠里に相談したくても、これだけ仕事が山積みだとプライベートの話をする時間もあるはずもなく、時間だけが過ぎていく…

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