凛と相沢先生

素敵なディナー

着替えてマンションから出ると外は、もう暗くなっていた。

また、車の助手席に乗り、ホテルへと向かった。

洗練された豪華なホテルに着き、私は少し緊張しながらエントランスに足を踏み入れた。
そんな私を見て

「大丈夫だよ?そんな緊張しなくても」
そう、唯斗君が微笑んだ。

私は、カチコチな顔をして笑い返した。

「ブッハ、やめろよ、笑かすなって」

私は、ふくれっ面になりながら唯斗君の後ろについて行った。
エントランスホールを抜けて、
エレベーターに乗り込むと、私たち以外にも2組お客さんがいた。
唯斗君は、私の隣に来て、後ろの方でさり気なく手をぎゅっと握って私を落ち着かせてくれた。

そんなことを、スマートに出来る唯斗君が、
私は好きだった。
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