再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『おじいちゃん、おばあちゃん達、お父さんとお母さん…みんな、本当に元気に長生きしてもらいたいんだ。そのために僕も早く医師になりたい。僕が、みんなが病気になった時に治せるように』


その言葉には、我慢出来ずに涙がこぼれた。


思わず、瑞がお祖母さんを亡くしたことで、お医者さんを目指した時のことを思い出した。


瑞も、優希も…


本当にすごく深い意志を持ってる。


私は、家族だけど、そんな2人を心から尊敬してる。


『優希、あまり無理をしないで、体に気をつけて頑張ってね。お母さん、いつでもあなたの味方だから』


『うん、ありがとう』


それから、瑞の支えもあり、優希は無事に医師になった。


今は、鎌倉にある違う病院で働いてる。


しばらくは、外の世界で頑張って欲しい。


まだまだこれからだけど、お父さんみたいに「総合内科専門医資格」を取るんだって、今から張り切ってる。


『愛莉、今日は久しぶりにシーキャンドルに行こうか』


『本当に?嬉しい。久しぶりだね』


お互いずいぶん年を重ねたけど、今でも、瑞は私を大切にしてくれてる。


何一つ、変わらずに…


確かにいろいろな困難もあったけど、瑞が支えてくれたから、だから私はここまで頑張ってこれたんだ。
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