離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
「はい」

高崎社長がグラスにウーロン茶を注ぎ、戻って来た。

「ありがとう御座います」

「もうすぐ四ヵ月だっけ?」

「はい…訊いた所によると余り悪阻がないとか…」

「はい、おかげさまで…」

「万葉は酷かったからな…余計な心配しなくていいな…高屋副社長」

「でも・・・俺…それなりに妊娠出産の勉強して、身構えていたのに…一向に悪阻が無くて…本当に妊娠してるのか疑いました」

「でも、検診付き添ってんだろ?赤ちゃんの心音とか聴くだろ?」

「はい・・・心音とエコーで見て、あ、やっぱり赤ちゃん居るんだと実感します」

「形としてこの世に存在してないんだもんな…疑うキモチは分かる」

< 138 / 202 >

この作品をシェア

pagetop