離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
私は母親として、NICUで頑張る雅の為に怪我を治そうと努力して、リハビリも積極的に受けた。

入院して四ヵ月が過ぎ、車椅子での移動が可能になった。

季節は夏が過ぎ、秋に向かって朝晩過ごしやすい気候に変化していた。

雅の退院の目途が立ち、私は高屋社長夫妻と今後の話をする。

「すいません…」
高屋社長が私の車椅子を押してくれた。
雅樹さんはICUからVIP専用病棟の個室に移動していた。

「此処が雅樹の病室だ…梓さん」

夫人が扉を開ける。
贅沢なホテル仕様の病室。
クイーンサイズのベットに雅樹さんは眠っていた。



四ヵ月半ぶりに私は雅樹さんと対面した。
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