離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
挙式初夜
無事に式を終え、雅を義父たちに預け、私達は『ヘブンズホテル』エクゼクティブスイートに宿泊。

何故か雅樹さんのリクエストでベットにキャミソール姿で座らされた。

そして、彼が私の足許に跪いた。

「あの…雅樹さん?」

「・・・あの夜のコトを君は憶えていないと言ったから…再現してみた…」

「再現って…」

「あの夜のコトは忘れましょうよ…ほら、二人で未来を向かって歩んで行こうと言って…挙式披露宴だってしたのに…」

「君はあの夜のコト忘れるつもりなの?」

「私は雅樹さんから訊いた話でしか…分からない…忘れるとかの問題じゃなくて…」

「こんな傷…足にあった?」

「これは多分事故の時負った傷ですよ…」

「そっか…」

雅樹さんは事故で負った傷痕にそっと唇を寄せた。

「ちょっと…くすぐったいです…」

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