離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
俺が先に入浴し、梓がバスルームに行っている間にタブレットを見ていると新着の社内メールが届く。

『高屋エルネ』の目玉ショップとなるセレクトショップの日本初上陸のブランド商品の納品がオープンまでに間に合わない可能性が出て来た。

オープンまで後二週間―――・・・


『高屋エルネ』は我が百貨店の命運を賭けた一大プロジェクト。

東京再開発計画の一端で創られた街『ベリーヒルズビバレッジ』

ショッピングモールの計画を知ったのは梓が俺の秘書に就いて、二ヵ月を過ぎた頃だった。

幾つかの大手百貨店やGMSが名を連ね、進出に際して熾烈な争いを繰り広げた。
そして、俺達はSCディペロッパー『エルネ』と業務提携して、本来の百貨店の有り方を根底から変えて、チャンスを勝ち得た。

俺や上層部、経営企画部、マーケティング部、色んな部署が一段となり、『高屋エルネ』実現に向けて構想を重ね、形を作り、実現に至った。

失敗は許されない。

俺の中には過去の苦労が目に浮かんだ。
考え込んでいると梓がバスルームから出て来る。

風呂上がりの梓の白い頬は薄っすらと上気してピンク色に染まっていた。

バスローブの裾から覗く白くしなやかに足に鼓動を跳ねる。

俺は彼女の色っぽい風呂上り姿に目を奪われてしまった。



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