離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花～

「あんた…梓の両親のコトは訊いてるよな…」

「挨拶に伺った時、貴方の両親から訊きました…」

「…梓はいつも人に気を遣ってばかりで…気の抜き方が分からない。
そんな梓だ。梓があんたの秘書になると訊いた時、彼女の天職だと思った。
だからさ…二人の時は思いっきり甘やかしてやってくれ」

「えっ？」

「それが出来るのは旦那のあんたしか居ない…」

「じゃ梓のコトは…」

「もう結婚してんだろ？離婚させたら、梓の戸籍に✖がつく」

「許してくれるんですか？」

「仕方ないだろ？」

辰希さんは諦めように盛大な溜息を吐き、ワインを口に含んだ。

「それと…仕事の話だけど…俺のお勧めの会社がある…そこはバック販売してる会社で…神戸にあるんだけど…そこで良ければ、紹介する…」

「何処の会社ですか！？是非お願いします！！」