あいつの隣にいる方法
認めざるを得なそうです
運動会が終わり、夏の本格的な暑さが感じられるようになってきた。

定期考査が近づいているため、先生たちも予習を要求することが増えた気がする。

数学なんてやっていないことがばれたときには結構怒られる。

今がその問題の数学の時間だ。

一応予習したけど、今日の範囲は自信がないからあてないで欲しいと願うばかりだ。

「教科書の48ページの3問あてるから黒板に回答を書いてください。」

日付絡みで出席番号を使い、3人指名した。

自分ではなかったことにとホットする。

ガタンと音をさせて私の前の席をが引かれた。

あいつは私と一度目を合わせると私のノートをもって黒板の方に行ってしまった。

は⁉なにやってんの、あいつは。

先生は前の方に立ったまま黒板を見ていた。
気付かれてはいないみたい。

それでもいつバレてもおかしくない状態にヒヤヒヤしていた。

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