予想を超えた政略結婚


宮古島ではりっちゃんが
待ってくれているので安心だ。


「りっちゃーーーん」


りっちゃんを見つけて駆け出し
思わず抱きつきそうになる。


「あ。。。あたし昨夜お風呂入ってないし
着替えもしてない」
踏みとどまるとりっちゃんが
「色々大変だったね」と
子供をあやすかの様に
ヨシヨシとしてくれるので
涙が出そうになる。


「りっちゃーん」


「泣くな!ここで泣かれたら恥ずい」


「泣かない!泣きたいけど泣かない!」


「あはは」


笑いながら駐車場へ向かった。


「盗まれたキャリーは出て来てないの?」


「被害届出してるんだけどね
いまだに連絡こないってことは
見つかってないんだろうね」


「それで赤の他人を犯人呼ばわりして
挙げ句の果てにはホテル取り間違るって
人生色々って言うけど
玲華の場合一気に来たよね」


「マジでね!」


「逆に訴えられなくてよかったね
名誉毀損?そんなレベルでしょ」


「何の縁なのか
それからホテルでばったり会ったり
今朝も空港でね」


とその人が寝てる私の横に
パンを置いてくれて嫌味なメモ書きが
あった事を話した。


「めっちゃ良い人じゃん!
その人と縁があるのかもよ?」


「運命の出会いってやつ?」


「うんうん」


「あはは 残念
婚約者が居ると言ってた
それにそんな運命の出会いって
あたしには無いわよ
だって•••決まってるもん」


「それで良いの?
好きでもない相手と結婚って」


「一緒に暮らしてたらお互い情が湧いて
恋愛に発展するだろうななんて
すごい甘い考えだった」


「まぁそこは分かんないじゃない?
今から生活して行くわけだから
相手がいくら「偽装結婚だ」と言ってても
人間なんだから分かんないよ?
玲華は魅力的な女性だし
きっと良いように進むと思うよ」


「ありがとね!
そんなに言ってくれるのは
りっちゃんだけだよ」


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