予想を超えた政略結婚
最後の恋


ショッピングモールの中央ホールでは
色んなイベントが行われているようだ。


今は大道芸人さんの
パフォーマンスショーの時間だ。


「間近に見るとすごいパフォーマンスだよね」


「見てる人を虜にするって
マジですごいわー」


少し見学して「ベビー服売り場行ってみよー
あたしりっちゃんベビーに何か
プレゼントしたいし」と
場所を変えることになったその時だった。


「おい!また会ったな」
後ろから肩を叩かれた。


その声はあの人だった。


「あっ!今朝はすみません
サンドイッチ頂きました」


「え?知らないけど?」


「え?え?え?てっきり貴方かと
寝坊することに1票って書かれてたから」


「何それ?そんな事を書いてたら
それが自分だと?」


「そんな嫌味を書く人って
貴方しか•••
あっ!!!すみません
こんなこと言える立場じゃないのに
すみませんすみません」


「あはは オレだよ!
正解!」


「やっぱり!!!」


「は?」
ついついやっぱり!!!
なんて言ってしまったから
相手が少し不機嫌になった。


「いえ!失礼しました」
何回謝ればいいんだろう。


誤っているとりっちゃんが
「もしかしてこの人の事?
犯人扱いしたっていう?」
と耳元で聞いてきた。


「そうなの」


「へぇーーーそーなのね」
と言いながら「イケメンじゃん」
と目を輝かせた。


その人は
ネックストラップを下げていた。


名前まではよく見えなかったが
ここの何かのスタッフには違いない。


するとその人に電話がかかって来て
「ちょいごめん」と
少し離れた場所に移動した。


電話の内容はよくわからないが
トラブルがあったのは
その人の口調でよくわかる。


「当日だよ?どうしてくれるわけ?」
「今から代役探すって言っても」


電話を聴きながら
「何かトラブってる感じだね」
と2人で言っていた。


「可哀想な人
昨日は犯人扱いに
今日はトラブル
あの人も運のない人だね」


「そうかもしれないね」


するとあの人の秘書的な丸山さんが
「専務!探してました
大変ですよ」とやってきた。


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