黙って俺に守られてろ~クールな彼は過剰な庇護欲を隠しきれない~
 その声に振り向くと、あきれ顔で私たちを見る藍川さんがいた。

「ようやく気持ちが通じていちゃいちゃしたいのもわかるけど。伊尾と美緒ちゃんは一度事務所に戻って、犯人に拉致された状況と逮捕までの経緯を報告してね」

 そう言われ、ぶわっと頬が熱くなる。
 
 恥ずかしくて顔が上げられなくなった私とは対照的に、伊尾さんは「いいところで邪魔しやがって」とつぶやき不満顔で舌打ちをした。



                       


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