黙って俺に守られてろ~クールな彼は過剰な庇護欲を隠しきれない~
「美緒ちゃん、あなた真面目なのもいいけど、もうちょっと女である自分を楽しみなさいよ」
「お、女である自分ですか……?」

 迫力のある東海林さんに詰め寄られ、私はじりじりと後ずさりする。

「せっかくかわいいのに、毎日毎日こんな地味なパンツスーツばかり着て。宝の持ち腐れよ!」
「いやいやいや、宝って」
「先週、クラブに潜入捜査したときのかっこう、とっても素敵だったわ。いつもああいう服装をすればいいじゃない」

 東海林さんの言葉に、私は反射的に顔をしかめる。
 

 先週の土曜日。
 
 伊尾さんと一緒に事務所に戻ると、ワンピース姿の私を見た先輩たちに、『お前、まるで女の子みたいだな』と散々からかわれたのだ。
 
 もうあんな恥ずかしい思いはしたくないし、あんな格好で麻薬取締官の仕事ができるわけがない。
 
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