1線超えたお兄ちゃんとの恋物語

12月25日、今日はクリスマス。

粉雪が降ってる中でイルミネーションに来ている。

私と奏くんと凛と柚くんで。


「ううっ……、寒いよ……」


そう私が言ったら


「じゃあ俺と手繋ぐ?」


と奏くんが言ってきた。


「うん……」


と言ったら


「はい。」


と手を出してきた。

この手何だろう……?


「咲良から繋いできてよ。」


だってさ。


「えっ……、む、無理っ。」


私がそんなことできるわけがない。


「この前キス、咲良からしてきたのに?」


「ちょっ、凛と柚くんがいるからっ。」


「へぇ~、そうだったんだ。」


「咲良ちゃんって意外と積極的?」


と2人から言われて縮こまる。


「そうなんだよ。この前だって……」


と奏くんが言いそうになったのを被せるかのように


「早く行こう!」


とみんなに言った。


「いーよ。」


「どこ行く?」


「とりあえずイルミネーション回ろ。」


「りょーかい。」


と回ることになった。

回っている途中に奏くんが手を繋いできてビックリしたことは内緒。
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