誰にも教えてアゲナイ!
女心は複雑です。
クリスマスイブ当日。

私は周りの反感を買いつつ、夕方からのカフェのバイトは休みを貰って、今はアパートの自分の部屋に居る。

その代わり、明日はコンビニのバイトを休んで、一日中、カフェのバイトなんだけれども……。

クリスマスはカップルで賑わうがイブに休むから、それなりの交換条件も仕方ない。

彼が夜7時に迎えに来ると言うので、ソワソワしながら時計とにらめっこ。

あと10分位かな?

どんな家族なんだろう?

もう一人の妹ちゃんも彼に似てるのかな?

御両親も可愛らしい方だったりして?

妄想が膨らみ、一人で笑ってしまった。



”ピンポーン!”



あ、お迎えが来たかも!

「はぁい、今出るね」

”ピンポン、ピンポン、ピンポン!!”

大きな声で返事をしたのに鳴り止まない呼び鈴の嵐。

うるさいってば!

「ちょっと、諒、うるさ…」

ガチャリと勢いよく開けたら、そこには知らないおじさんと可愛い、3歳位の女の子。

私は唖然として目が丸くなった。

「あのぉ…誰…ですか?」

恐る恐る尋ねた。

「あっ…はじめまして。こっちが麻里亜(まりあ)で、私は隆(たかし)です」

「…いや…だから」

名前を紹介されても分からないのですが……?

人違いなんじゃない?
< 27 / 55 >

この作品をシェア

pagetop