―――ファッション―――
其の言葉に、『―――えぇぇぇ?しませんよ!!!』と、中谷凛という、女性は―――高校生の女性は、吃驚していた。互いの両親が言い出し、凛だけが叫んでいた。周りの人々は、吃驚したように振り向いた。彼女は伴侶になる人を、自分で選ぼうと思っていたのに、大学生になったら、二十歳で直哉と結婚して、人生を楽しみたいのに、何故、親に決めてもらわねばならんのだ。その時、両親は『―――貴女が産まれてからの、関係なのよ?』と、はっきりと言った。凛は吃驚してしまい、『ーーーどういう事?』と問い質した。彼女には黙っていたが、凛は幼馴染の男性に、ドキドキ、してしまった―――。中村正樹と言い、彼はニコッと笑っていた。彼が丁度、二十歳程で、凛が高校生にもなり、十六歳で結婚できる。彼女は―――凛は、結婚できる事に、驚いており、結婚式は―――高橋直哉としたい。それに―――本当に―――この人と、生活できるか、悩んでいた。大学生になったら、ファッションデザイナーと、御見合いしたかった―――。だけど、本当にファッションデザイナー、スタイリストを目指す自分にとって、一緒に働きたいだけだ。アパレル関係の仕事をするには、モデルさんに似合う、服を着せなければならない―――。
―――け・・・結婚・・・貴方と?
彼女は心の中で、叫んでおり、彼を思わず視線を向けると、ドキドキ、とした。この人とのお見合い話だったのか?―――彼女はどうしようか、迷っていた。結婚はしたいが、好きな人としたい。中村正樹は彼女にとって、幼馴染でもあり、恋人同士ではない、と聞かされた事があり、正樹は兄貴みたいにでもあった。だけど、結婚というと―――。

―――け・・・けけ・・・結婚?

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