子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
脅威

~柊也side~

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俺は二週間振りに、社長室のデスクの椅子に腰を下ろした。

「社長が不在中に行った報告書のまとめです」

「ありがとう…黒沼」

俺は黒沼から報告書を受け取り、目を通した。

本日、凛香は仕事を休んで、銀座にある『槇村レディースクリニック東京』に足を運んでいた。

「なぁー…黒沼お前は俺と拓郎が双子だって、知らなかったのか?」

黒沼は元父の秘書。

「・・・知っていました…亡くなられた前社長から、柊也様には口止めをされておりました」

「そうか…やっぱりお前は知っていたのか…」

「申し訳ありません…」

「・・・口止めされていたとは言え…四年前に父は亡くなったんだ…」

「しかし、あの頃の貴方は自身の病と向き合い、大変な時期でした…」

「確かに大変だったけど…」

「・・・それに、前社長が、拓郎さんの存在を知ったのは彼が事故に遇い、亡くなった後での話です」

「・・・分かった…これ以上が追及しない…拓郎の話は終わりだ」

「本当に申し訳ありません…」

黒沼はもう一度頭を下げ、デスクに戻って行った。

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