子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
トンネルの入り口
『槇村レディースクリニック東京』
私と柊也さん二人で、クリニックに足を運び、検査結果を訊いた。

「奥さんには何の問題もありませんでした。では、採卵の為の大まかな当クリニックのスケジュールをご説明します」

「はい…」

「まず先に体外受精準備の為、直前の高温期を少し延長する薬を服用していただきます。そして、月経開始の二、三日前に注射と内服薬で卵胞(卵子の入った袋)を育てます…そして、超音波とホルモン検査で採卵日を決定します…ご質問があれば、伺いますが…」

「分かりました…」

「採卵の際、トラブルが起こる可能性は本当にゼロなんですか?」

「色々と同意書にはヤバいコトが記載されていますが…当クリニックではまだ同意書に記載されたトラブルはありません…本当にゼロかと訊かれたら、困りますが…」

「俺達がやろうとしている体外受精は院長が余りお勧めしない確率の低い体外受精ですが…やる価値はあるんですか?」

「価値とは…それはお二人が決めるコトです。俺達医者はあくまでサポート役。価値がないと思うなら、止めた方がいいですよ…そんな生半可なキモチでは産まれて来る赤ちゃんも可哀想ですから」

「此処まで来て…何を言っているんですか?柊也さん」

「・・・最悪の事態も想定して、考えないと。傷つくのは凛香だから…」

「私は価値があると思います…低い確率とは言え、ゼロじゃない確率です。私は貴方の子が授かりたいです」

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