子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
「あ、そうだ。この間お土産に頂いたお饅頭とっても美味しかったです」

「あ・・・いえ」

「お饅頭?そんなもん食べたかな?」

「柊也さんは食べてませんよ…私と玲也で食べちゃったから…」

「…おいおい、俺の分も残してくれよ。凛香」

柊也さんは恨めしそうに私を見た。

「ゴメンなさい…残していたんだけど…玲也が柊也さんの分も食べてしまって」

「玲也の食いしん坊が…」

「ネットでお取り寄せしましょうか?社長」

「いや…そこまでしなくてもいいよ…澪さん」


柊也さんはランチを早食いして、先に食べていた澪さんよりも先に食べ終わった。

「悪いけど…俺は先に戻るよ…凛香」

「えっ?」

「黒沼からトラブル発生の『LINE』が来たから…」

柊也さんは合掌して、トレーを持って立ち上がった。

「じゃまたな…澪さん」

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