2番手の俺がキミのヒーローになる物語
俺はベットに横たわる。そして幼い頃からずっと一緒にいた奈緒との思い出を頭に巡らせる。
気づかないうちに恋に落ちた。
俺のことを真っ直ぐ見て笑う顔が好きだった。
奈緒に好きな人がいることに気づいて苦しくなった。
それでも諦められなかった。
奈緒にとって俺の存在が大きいと感じられた瞬間が嬉しかった。
ずっと隣に居続けたかった。
奈緒の笑顔を一番に見るのは俺でありたかった。
奈緒を笑顔にするのはいつでも俺でありたかった。
俺が幸せにすると思った。
でもそれは叶わなかった。
奈緒を幸せにするのは俺じゃない。
奈緒がヒロインの物語でヒーローになるのは俺じゃない。
でもー...。

「蓮都は私の救世主(ヒーロー)だよ」

恋は実らなかった。
2番手であるコトが変わることはなかった。
それでも俺は奈緒の救世主になれたんだ。
こんな結末の物語でも良いよな...。


これは2番手の俺が君のヒーロー(救世主)になる物語だ。
< 42 / 42 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

エンドロールは救いの詩を

総文字数/11,322

恋愛(キケン・ダーク)16ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
どんな病気や怪我も治すコトができる一族であるキュースレー。 負傷した人々はキュースレーに救われる日々を送っていた。 そんな日々の中で出逢ったマフィアのボスであるリクとキュースレーであるナナ。 闇の世界で生きるリクと 人を救う光の世界で生きるナナ。 そんな2人が出逢い、惹かれていく。 2人が歩む先にあるのは闇か、光かー...。 「次何かあったらー...」 異なる世界で生きるはずだった2人。 今彼らの恋物語が始まる。
表紙を見る 表紙を閉じる
私を救ってくれた人...。 あの時聴かせてくれた歌声を絶対忘れない。 カナトは私のヒーローで、大好きな推し。 そんなカナト推しの私が偶然会ったのは カナトの相方であるハルカだった。 他愛ない話をしている中で告げられた言葉。 「カナトへの恋愛禁止令を今ここに出す!」 えぇぇええ!? いや、今私はファンとして応援してるだけだから良いけど...!いつか恋愛感情を抱いたらどうしよう...。 偶然会えた推しの相方に喜びつつ、告げられたコトに戸惑う玲那。 そしてその時はまだ知らなかった。 玲那と彼が見えない糸で繋がっていたコト...。 「そっか...君だったんだね...」 明らかになる過去。 そして人を想う気持ちが動き出す。 一緒に居たい人。大切な人。 私が好きなのはー...。
キミの声を聞かせて

総文字数/32,338

恋愛(純愛)42ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「俺の女になってみない?」 突然そう言ってきたのは担任の先生である久雅悠斗。最初は冗談かと思っていたが先生にドキドキさせられっぱなし。 好きになるなんてありえない。そう思いつつ、だんだん気になっていってしまう。 そして知ることになる先生の真意。その時私はー...。 \先生×生徒のドキドキラブストーリー/

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop