君の隣で、君と同じ景色を見たい。

ピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピ


鳴り響く機械音。


同じリズムで刻まれるそれは、私の感覚を壊しにくる。


ツンとくる消毒液の匂い。


真っ白な天井。


見渡す限り代わり映えのない無機質な白が、永遠と続く。


ここは......


病院。しかも個室だ。


そこまで私は重症なのか?


そもそも何があって今ここにいるのか、全く思い出せない。


とりあえずコールボタンを押して、ナースさんを呼ぼうと思った、が。


手が思うように動かない。


『え。。。』


.....っ!声も思うように出ない。


どうして、なんで。


私は持病なんてないから、事故?


でも、私の体にはどこにも包帯なんて巻かれていない。


あの日の私の体に何があったの?


『ウッ..........』


激しい頭痛に襲われて、私は意識を手放した。














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