小動物な後輩君の愛が深すぎる
実用性かぁ。
防寒具、文房具とか……透瑠くんなら料理グッズとか。たくさんあるなぁ。



「なるほど……ありがとう」

「いえいえ。清花さんは?」

「私も同じかなぁ……せっかくなら毎日使えそうな物がいいな」

「あー、わかります」



意気投合した私達。

当日まであと1週間ぐらいしかないし、次の休日には準備しておかないと。



「「失礼しましたー」」



昼休み終了5分前のチャイムが鳴り、透瑠くんと共に保健室を後にした。



「あの……」

「ん?」

「…………本当に先生と仲良しですね」



彼の口から出た言葉に拍子抜けする。

緊張した様子で見つめてきたから、何事かと思ったら……。



「またやきもち妬いてたの?」

「……ちょっとだけですよ?」

「もう、先生のことはただの憧れだって」

「わかってますよ。でも、あれだけかっこいいんなら、正直ときめいたことあるんじゃないですか?」

「……うん。でも1回だけだよ」

「……そうですか」
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