小動物な後輩君の愛が深すぎる




「じゃあ、また連絡するね!」

「わかった。楽しみにしてるね!」



学校に到着後、クラスが違う菫と別れて、怜也くんと一緒に教室へ。

先程、「中間テストが終わったら、一緒に遊ぼう!」と菫に提案されたのだ。


バーベキューに続き、また夏の楽しみが増えた!


と、ガッツポーズをしたいところだけど……。



「そんなに落ち込まないでよ」

「わかってるよぉ……」



机に突っ伏して寂しそうな声で返事をした怜也くん。

気の毒なことに、怜也くんだけ誘われなかったのだ。



「そんなに遊びたいんなら、夏休みにどこか行こうって誘ったら?」

「そう……だね」



ポツリと呟いた後、むくりと起き上がり、早速スマホでデートスポットを調べ始めた。


行動が早いな。それに立ち直りも早いな。

見た感じ、好意は持たれてそうだから多分大丈夫だと思う。


スマホを真剣な顔で見つめる彼の横顔に心の中でエールを送った。
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