君は桜色。
改変
解剖台の上に少年が横たわっている。

どこかの実験室のようだった。

室内は薄暗く、ツンと鼻をつく
薬品の臭いが漂っている。

少年の頭にはたくさんのチューブが
繋がれており、モニターには
普通の人には分からないような指数が
たくさん表示されていた。

そして、実験室のドアには
『関係者以外立ち入り禁止』
という派手な黄色の文字が踊っている。

映像に映っているそこでは、
人類史上最悪と言われている
人体実験が行われようとしていた。

常人の記憶操作である。

『幼馴染みの父親に母親を殺された』

そんなデタラメの記憶を
少年の脳に埋め込んで経過を
観察しようとしたのだ。
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